NKODICE(んこダイス):その系譜と、子孫と、日本での評価
01この原点とは
NKODICE(んこダイス)は、個人クリエイターksymが開発し2021年5月にSteamで配信されたダイスゲームで、日本の伝統的な賭博「チンチロリン」を題材にしている。出目がひらがな状の記号で表示され、組み合わせると下ネタの単語になるのが特徴で、2021年6月にSteamの日本売上ランキング1位に達するなど口コミでヒットした、悪ノリ的な単語組み合わせ系ノベルティ・ダイスゲームの原点である。
02出典
03この原点を継ぐ発掘
ウーマンコミュニケーション 埋もれた名作
学園ノベルに包まれた、高速「ことば探し」アクション。風紀委員として、女の子たちの日常会話が画面に文字列となって高速で流れていくのを見張り、語と語の区切りを読み替えると「うっかり出来上がってしまった淫語」を見つけ出し、シューティング感覚で撃ち抜くのが仕事だ。鍵は日本語の遊び——ぎなた読み。一つの言葉をどこで区切るかをずらすと、無害な一文に、突然いかがわしい一文が潜む。発見した数・速さ・正確さでスコアが付き、センシティブワードは100種以上、行動で分岐するマルチエンディングと、配信者向けのモザイク機能まで備える。日本語の語呂と音節構造そのものを遊ぶため、構造的にローカライズはほぼ不可能だ。日本の個人クリエイター YAMADA(げーむくりえいたーねこ)による一本。802レビュー99%で日本では圧倒的に好評なのに、西はまだほとんど見つけていない——802件中、英語レビューはわずか18件、約2%。英語版は存在しない。ストアは日本語のみ対応で、言語そのものが壁になっている。
寒いから鍋食いたいね女苑ちゃんと!! 埋もれた名作
疫病神と鍋を囲んでいて、何を入れるかの決め方がしりとりである。ストアはループを二手で説明している。まず一文字が提示される、たとえば「ま」。そこに一文字足して具材を完成させる、たとえば「まめ(豆)」。すると次の具材は「め」から始めなければならない。自分の言葉が終わった場所が、次の始まりになるからだ。そうやって具材から具材へ繋いでいき、依神女苑を満足させ、かつその回に課された追加ルールも満たす鍋を作る。これを語彙のドリルではなく本物のパズルにしているのは、ストアページがはっきり書いているこの一点だ——食べ物でないものを入れることも可能である。当然、怒られるかもしれない。だが本当に欲しい具材に必要な文字へ辿り着くには、先に食べ物でないものを放り込むしかない場面がある。ゲームの側はそれを分かっていて、良い鍋に至る道中でどれだけ滅茶苦茶にする覚悟があるかを、こちらに決めさせる。本作は東方Projectの二次創作作品で、ストアページにも星印つきの一行でそう明記されている。制作はISY——いすぃ名義の一人サークルで、Steamに並ぶ12作すべてが東方の二次創作、そして12作すべてで開発元と発売元の欄が同一である。1本ずつ確認したが、記録のどこにも外部の会社は存在せず、Steam外の販売も自身のBOOTHショップで完結している。発売日は2025年2月14日、価格¥700。43件のレビュー(好評43件・不評0件、Steam自身のレビューAPI実測)で好評率100%。無料ではない有料タイトルで、アーリーアクセスではなく正式リリース済み、AI生成コンテンツの開示欄は無く、Steamのコンテンツディスクリプタは完全に空である。英語はいかなる形でも存在しない。ストアの英語版ページですら短い説明文が日本語のままで、Steamはタイトルから URL slug を作れずアンダースコアを置いており、43件のレビューのうち英語はちょうど0件だ。